7月2日は金閣寺焼失事件が起こった日です。この事件は三島由紀夫の「金閣寺」、水上勉「五番町夕霧楼」「金閣炎上」などの題材になりました。金閣寺は1397年、室町幕府三代将軍・足利義満の別荘として創建が始められ、義満の遺言によって禅寺に改められました。焼失後、1955年に再建された金閣寺。最近では100メートルを超える「幻の塔」の存在をうかがわせる破片が見つかるなど、新たな発見も生まれています。 【画像】現場検証で呆然とする僧侶たち、焼け落ちる前の「金閣寺」の姿 1950(昭和25)年7月2日午前3時前、鹿苑寺(通称:金閣寺)庭園内の国宝・舎利殿(金閣)から出火し、全焼しました。犯人は当時21歳の金閣寺の従弟僧でした。 本人の供述によると、当初は金閣と心中するつもりで火を放ったが、怖くなり、寺の裏の左大文字山に逃げたそうです。 胸を短刀で突きカルモチン(睡眠薬)自殺を図りましたが、果たせず