米国時間10月15日、男性3名と女性3名のチームがハワイ、マウナロア火山の北面に建てられたドーム型施設に足を踏み入れる。広さ約93平方メートルの同施設内で、彼らは外の世界と隔絶された8カ月間を過ごす。これはNASAの支援により、ハワイ大学マノア校が実施する宇宙探査模擬実験プロジェクト「HI-SEAS」(Hawaii Space Exploration Analog and Simulation)の一環で、火星の宇宙ステーションでの生活を模した実験だ。 NASAの資金提供による今回の実験は、長期的に他と隔絶した状態に置かれるミッションにおける人間の行動を調べるもので、予定されている全4回中の3回目となる。8カ月という期間は、NASAによる火星探査の模擬実験としては過去最長だ。 同ミッションのコマンダーを務めるカナダ出身のマーサ・リニオ(Martha Lenio)氏(34歳)は、火星探査の