訪日外国人急増で一気に存在感が高まった「忍者」。外国人が思い描く「ニンジャ(NINJA)」は、歴史上の忍者像とは食い違う気もするが、熱狂的なファンにとっては構わないようだ。彼らの真剣で熱い、でもちょっぴりおかしい“忍者信仰”をまとめてみた。 《忍者》 忍術を使う人。忍術とは、狭義では本来の「忍び」の意味で、戦場において敵軍に潜行する情報収集をはじめ、変装術や心理学を含む密偵術と、広義では江戸時代の忍術伝書に記されるような密偵術を含む剣術や火術、呪術、薬学、天文学など、総合的なものの2つに大別できるという。〔 伊賀流忍者博物館 〕 「最後の実戦忍者」と称される武神館本部道場の初見良昭氏 千葉県野田市にある武神館(ぶじんかん)の本部道場には、武道、忍法を学びに、米国、ドイツなど世界各国から外国人が“修行”しに来る。目的は、海外での指導も行う、道場主宰者の初見良昭氏。門人は世界に15万人おり、同