かつてはアウトドア派だった40代男性の孤独死 現役世代の孤独死も実は深刻な問題になっている。現役世代は、その存在すら周囲から認知されておらず、孤独死しても長期間放置されることが多いからだ。 孤独死の8割を占めるのが、ごみ屋敷や医療の拒否などの緩やかな自殺と呼ばれるセルフネグレクトだ。 10年以上にわたって原状回復工事(特殊清掃)に携わる武蔵シンクタンクの塩田卓也氏は、孤独死とセルフネグレクトについてこう語る。 「現役世代の孤独死現場の共通点は、薬、インスタントラーメン、お酒、タバコが見つかることなんです。ほとんどがセルフネグレクトですね。パワハラや離婚、病気などをきっかけにして、孤立して家に引きこもるようになり、セルフネグレクトに陥ってしまう。個人的な考えですが、孤独死が全部本人の責任なのかというと、そうではないと思うんですよ」 認知症などが要因となってセルフネグレクトになる高齢者と違って