冒頭から告知で何なのだが、ぼくは今、金沢21世紀美術館デザインギャラリーで「金沢をブリコラージュする。糸崎公朗写真展」という個展を開催している(7月13日まで)。この「ブリコラージュ」という言葉の意味は、連載第1回目でも解説したとおり「既製品の断片を寄せ集め、新たな機能を持つ道具を生み出す素人工作」」というような意味のフランス語で、それがこの連載のタイトルの「切り貼り」という言葉にもかかっている。 ブリコラージュの名手というのは写真界にも少なからずおられるが、その中でぼくが影響を受けた一人が昆虫写真家の海野和男さんだ。海野さんの代表作は何といってもチョウの飛翔の瞬間を捉えたシリーズで、市販の魚眼レンズとクリップオンストロボを組み合わせて撮影されているのが特徴だ。 魚眼レンズはもともと風景撮影用として売られていたもので、それを「昆虫の接写」に使った人は海野さんが初めてだ。またクリップオンスト
ペンタックスK100Dのレンズキットには、DA 18-55mm F3.5-5.6 ALという標準ズームが付属している。35mmカメラ換算で27.5~84mm相当の画角を得られるレンズで、AF.Sモードで合焦後に切り換えなしにMF操作ができるQuick-Shift Sytemを採用。うるさいことを言えば、ある程度絞り込まないと周辺光量低下がわずかにあるものの、最短撮影距離も25cmと短く、花形フードも標準で付属している。ピントを合わせるとき、レンズ前玉が回転しないので、PLフィルター使用時も快適だし、フードにはPLフィルターを回転させるための操作窓が設けられているなど、他社のキットレンズと比べてもかなり作りがいいのが特徴だ。 ただ、このDA 18-55mmズームだけでは、いかんせんカバーできる画角が限られているので、撮れる写真も限界がある。なにしろ、コンパクトデジカメよりも望遠に弱いのだ。ま
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く