昨年の秋に「サルは著作権者になり得るのか?」という記事を書いています。今ではわりと有名になってしまったと思いますが、インドネシアの森林で撮影をしていた写真家のカメラをサルが奪ってシャッターを勝手に押してしまったことで、自撮り写真が撮影されてしまい、しかも、その写真の出来が絶妙であったことにより起きた事件です。 これについては二つの争いがからんでいて、一つ目は写真家が自分に著作権があると主張して写真を転載したWikimediaと争った件です。シャッターを押したのがサルであるとは言え、写真家はカメラの位置や機材の選択等創作性がある行為をしているので、著作者になるという論理構成もあり得なくはないですが、米国著作権庁はこの主張を認めず、著作物としての登録を拒否しました。 二つ目が今回の話で、PETA(People For The Ethical Treatment of Animals)という動物