県が朝鮮学校の歴史教科書に拉致問題に関する記述を求めている問題で、県内の朝鮮学校を運営する神奈川朝鮮学園が、高校で実施している拉致問題の授業を中学にも拡大して実施する意向を示していることが5日、分かった。 同日開かれた県議会常任委員会で、同学園から文書回答(4日付)があったことを県が報告した。教科書改訂が延期された2016年度までの暫定措置として、同学園が拉致問題を盛り込んだ独自教科書を作成し、14年度の授業から使うことも正式に回答した。 同学園は回答文で拉致問題について、「国家犯罪で、決してあってはならないこと。子どもたちが拉致問題について理解を深め、日本の人々と手を携え共存、共栄していく精神を育んでいけるよう授業を行う」と説明。拉致問題に関する授業を、従来の高校3年だけでなく、中学3年でも実施するとした。 朝鮮学校の歴史教科書をめぐっては、県が補助金交付に絡め、11年4月の一部改