子供たちはなぜ残酷ないじめに走るのか。そして、もしわが子がいじめ被害者になったら、どんな対応をすればいいのか。これまでに5000件以上の相談を受け、今も解決に奔走する私立探偵が、「いじめの現場」を解説する。連載第1回は、小学6年生の女子グループで起きた「悪夢のいじめパーティー」について――。 いじめ行為は、そのほとんどが大人の世界であれば刑法犯に当たる。殴る蹴るなどは暴行罪、悪口を言う、暴言を吐くなどは名誉毀損(きそん)になるだろうし、加害者が被害者を思い通りに従わせているようなケースでは、その経緯に強要罪に当たる行為があるだろう。性的行為が伴うもの、自殺の練習をさせる行為などは、間違いなく犯罪そのものである。 また、仲間はずれについても、人権侵害行為であることは間違いない。限られたコミュニティの中に生きる子どもが、その仲間の中で存在を否定されるのであるから、心への傷害行為に等しいとも言え