国連安全保障理事会は28日、武装勢力の活動による混乱が続くコンゴ(旧ザイール)に展開する国連平和維持活動(PKO)の任務を拡大し、武装勢力に対する攻撃を認める決議を全会一致で採択した。PKOの任務を遂行するため、部隊への攻撃を繰り返す武装勢力に対抗し「無力化と武装解除」を行うことを目的としている。 PKOの武力行使はこれまで自衛や文民保護目的が原則だったのに比べ、踏み込んだ権限が与えられた。一部理事国の懸念もあり、決議には「例外的」「前例としない」との文言が盛り込まれた。 決議は国連コンゴ安定化派遣団(MONUSCO)に「武装集団の拡大を防ぎ、無力化し、武装解除するため」として武力介入の部隊を設置すると規定。「目的を絞った攻撃行動を実行する」とした。(共同)