栃木県の旧今市市、今の日光市で小学1年生の女の子が連れ去られて殺害された事件の裁判員裁判で、自白の信用性や任意性が争点となっているなか、異例とも言える長さの7時間以上に及ぶ取り調べの録音録画の再生が9日から始まりました。この中で被告が殺害について、「覚えていない」と答える様子や、検察官に厳しく追及され、窓に向かって突進する様子などが再生されました。 検察は取り調べが強制的ではないことを明らかにするとして、異例とも言える長さの7時間以上に及ぶ取り調べの録音録画の記録を法廷で公開することになりました。 初日の10日は殺人の疑いで逮捕される前、偽のブランド品を隠し持っていた罪で起訴された際の、おととし2月18日の午後の取り調べの様子が再生されました。検察官は、この日の午前中の取り調べで勝又被告が殺害を認めたことについて聞くと、勝又被告は長く沈黙し、「覚えていない。真っ白になった」などと小さな声で