とある行きがかりで、Josh Kaufmanの『たいていのことは20時間で習得できる』(訳:土方奈美, 日経BP社, 2014年9月)の第6章「タッチタイピング」をよむハメになった。ハッキリ言って「妄想のカタマリ」としか言いようのない文章で、こんな文章を信じる人間がいるのかと思えるシロモノだったが、とりあえず目についたところを晒しておく。 このひっきりなしに起こる問題を解決するため、ショールズは教師だったエイモス・デンスモアに協力を要請した。デンスモアはアルファベットが英語の文章に出てくる頻度をざっと調べ上げ、ショールズはそれをもとにTHのようなよく出てくる組み合わせを離して配置した。 私(安岡孝一)の調べた限り、Amos Densmoreが教師だったという記録はない。また、1872年以前には、Amos Densmoreはペンシルバニア州のオイル・クリークで石油輸送に携わっており、ミルウォ