「働き方法案」の採決が5月31日に先送りされることになった。 法案見送りを祈って、焦点である「高度プロフェッショナル制度」の問題点を、最初からざっくりまとめたい。 「働き方改革」関連法案とは そもそも、「働き方改革」とは何を目指しているのか。 「働き方改革」関連法案概要|厚生労働省(以下、ここから箇条書き・引用) 「働き方改革」関連法案は主に、 A:長時間労働の是正 B:多様で柔軟な働き方の実現 C:雇用形態にかかわらない公正な待遇の確保 を目的としている。 「高度プロフェッショナル制度」は、Bの中でも「1.労働時間に関する制度の見直し」に属し、実行項目は下記である。 時間外労働の上限を設定(月45時間・年360時間。特別な場合でも単月100時間未満・複数月平均80時間・年720時間) 月60時間以上の時間外労働の割増賃金率について、中小企業への猶予措置を廃止。年次有給休暇10日のうち、5