印刷 本土最南端の始発・終着駅、枕崎駅の駅舎が7年ぶりに復活する。建設費1680万円はすべて市民などからの寄付金でまかなう計画で、そのめどがついた。11月にも着工し、来年3月に完成する見通し。駅舎のデザインも決まり、100分の1の模型の公開が枕崎市役所で始まった。 枕崎駅は1931年、南薩鉄道の駅として開業、のちに旧国鉄が乗り入れた。駅舎は南薩鉄道が廃線になった後も残ったが、駅の敷地にスーパー出店の計画が持ち上がり、駅舎は2006年3月に解体。JR枕崎駅は南へ約100メートル移動し、ホームだけの駅舎のない状態が続いている。 「駅舎がなく寂しい」という市民らの声を受けて今年3月、市や商工会議所、漁協、水産加工組合、市民有志などが枕崎駅舎建設期成会を結成し、募金活動を始めた。その結果、市内外からの寄付金が1600万円を超えた。