「軍服姿が好ましくない」との抗議で、宮崎県むかばき青少年自然の家(延岡市)から撤去されていた都城市出身の旧陸軍大臣・上原勇作(1856~1933年)の肖像画が、宮崎市の県総合博物館に展示された。 かつて、一緒に飾られていた歌人の若山牧水ら9人の絵も一緒に移され、「郷土の先覚者」10人の肖像画が約17年ぶりにそろった。 肖像画(縦1・2メートル、横1メートル)は、置県100年を記念して開かれた1983年の「郷土の先覚者展」に合わせ、博物館が上原や牧水、外交官の小村寿太郎ら県出身の先覚者10人分を制作。その後、青少年自然の家で展示されていたが、95年頃、市民から「(上原の)軍服姿が青少年の教育施設に好ましくない」と抗議を受け、上原の肖像画だけが撤去されていた。 昨年9月の県議会一般質問で、議員が経緯を明らかにして再展示を要望。その後、県は博物館に全ての肖像画を移し、展示することを決めていた。肖