焼肉の街として知られる大阪・鶴橋で偽ブランド品が横行している。JR大阪環状線鶴橋駅東側の鶴橋商店街では、小さな商店がひしめき合っており、キムチ、チヂミなどの食料品やチマ・チョゴリなどの民族衣装を販売する一方、衣料品店やかばん店ではエルメスやルイ・ヴィトンの偽造品が堂々と店頭に並ぶ。「ツルメス」「ツルトン」などの隠語で呼ばれ、本物ではあり得ない数千円単位で売られている。 人気ブランド「シャネル」のロゴを明らかにまねたかばんやポーチを売る店。店員に聞くと「これは偽物。本物はここには置いてない」と言い切った。円を2つ重ねたロゴはよく見ると本物の「C」を裏表に重ねた部分のみ縫い取られている。「縫ってない部分を切り取れば本物に見える。女の子はよく知ってるよ」と店員は“親切”に教えてくれた。また、外から見えない場所に隠し、身なりや言動で選別した客だけを奥に通す店もあるという。 同商店街は戦後、露天