西洋音楽史―「クラシック」の黄昏 (中公新書) 岡田 暁生 中央公論新社 2005-10 売り上げランキング : 9376 Amazon 楽天ブックス 図書館 by ヨメレバ 『音楽の聴き方』を先に読んだので、遡ってこちらも読んでみました。2005年の本ですが既に17版。結構ヒットしてるのではないかと思います。実際に内容も「音楽史」という題名から受ける作曲家・天才たちの歴史、絢爛な宮廷文化という視点にとどまるものではなく、読み応えのあるものです。 自分としては(1)「音楽」の概念の変化(世界の調和~作曲家の表現)、(2)音楽を支える制度(作曲家とその暮らし方・作品の再演)の変化、そして(3)クラシックの後継者としてのモダン・ジャズやポピュラー音楽、という点が気になったので、この3つを取り上げます。 宇宙の秩序 – 中世の音楽 通常私達は音楽を鑑賞する「感動を呼ぶもの」「快いもの」、ミュ