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音楽と黛敏郎に関するushiwatatのブックマーク (1)

  • 曲目解説 黛 敏郎 涅槃交響曲

    曲目解説 黛 敏郎 涅槃交響曲 松下俊行(フルート) 涅槃交響曲=「音」と「声」との間(はざま)= 「余韻(よいん)縹渺(ひょうびょう)」という言葉がある。 ある強さで鳴った音が次第に減衰しつつも、波紋を繰り広げながらいつまでも幽(かす)かに残っているさまを言う。例えば除夜の鐘を思い起こしても良い。この音の減衰と波紋とに我々が感じる何か・・・それは既に単なる物理的な振動ではあり得ない。我々をしてその心理に赴かせる根源への関心と究明にこそ『涅槃交響曲』(*1)の出発点がある。 この作品は、釈迦の涅槃への道を描くといったスペクタクルや宗教的なメッセージを含んではいない。黛敏郎がヨーロッパの音楽の閉塞感との葛藤の果てに行き着いた、東洋の音の世界との融合の創造物に他ならず、読経や梵鐘に由来する音が入っていると言っても、それはあくまで西洋の音楽の基盤と技法と文脈の中で整理され、また活用されている。所

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