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2017年4月30日のブックマーク (2件)

  • スカルラッティの音楽の特徴

    1. 資料と体験 1.1 音楽書から スコット・ロスの全曲録音の解説から抜粋して、スカルラッティの音楽の特徴を記す。 鍵盤空間 手の交差 手の素早い移動 リズム 弱拍のアクセント シンコペーション オスティナート アクセント アッチャカトゥーラ(装飾音+アクセント) クラスター 音楽の流れ 無窮動 意表を突く音楽の中断 管弦楽 反復音 トランペット、または狩のホルン 転調 長調と短調の交替 遠隔調への転調 突然の全音上昇/下降 名技性(ヴィルトゥオージティ) 音階 アルペジオ 重音 古代様式 協奏曲形式 ポリフォニック様式 通奏低音つき歌曲形式 8つの観点から、計20種類の特徴があるということだ。 この中から、あるいは別の観点から、いくつかの話題を記す。 1.2 体験 実際にスカルラッティのソナタを見て今更ながら感じたのは、 終止がほとんどオクターブであることだ。つまり、その曲が長調で終わ

  • ドメニコ・スカルラッティ

    1. 概観 ドメニコ・スカルラッティは1685年10月26日、ナポリで生まれた。 生年はバッハやヘンデルと同じである。 父は歌劇・歌曲で有名なアレッサンドロ・スカルラッティ。 没したのは1757年7月23日、マドリードでであった。 クラシックのピアノを習った人なら、スカルラッティという名前は知っているだろう。 書いた鍵盤楽器の全演奏時間はショパンのそれを優に超える。 数が質を決めるといういい例ではないかと思う。 リズム、和声、旋律、どれをとっても際立っている。凡作もたくさんあるのがさすがである。 2. きっかけ 私がスカルラッティにひかれるようになったのは16歳のころである。 それまでも NHK 教育テレビのピアノのおけいこで、テキストの中にのっていたのがあった(K.1, L.159)が、 そのときは特に気をつけて見ていなかった。 アンドラーシュ・シフの来日初公演のアンコールをラジオで聞い