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ブックマーク / kkbt2.hatenadiary.org (14)

  • 究極の客 - β2

    いまさらだが、スティーブ・ジョブス的っていうのは何なのかと考えるに、他の経営者とかじゃなくて彼だけにありそうだなと思うのは、彼は「究極の客」になれるっていうところだと思う。世の中のユーザーに「どうですか?」「何がほしいですか?」て聞かなくても、「こういうものが良いもの」と判断できる感じ。逆に、多くの社長さんというのは、たとえば60歳の個人としての好みを超えた視点を持ちづらくて、自信を持って「俺がいいと思ったものは売れる」とは言えないだろうと思う。 じゃあジョブズが「60歳の個人としての好み」を超えた視点をどうやって持っていたのかということなのだが、自分が見ている感じで言えば、彼は「行動と予測意識」という判断軸を持っていたのではないかと思う。 iPhoneは充電プラグにつなぐと、その瞬間1秒くらいだけ大きく「○○%充電済み」と表示される。充電プラグにつなぐ時、ユーザーは無意識に「あと何%くら

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  • 人生がずっと小学校のようであればなあと思う - β2

    毎日の時間割は組んであって、先生が怒ったり褒めたりしてきて、ぶつくさ言いながらも毎日通って、たまに楽しいこともある。たまにテストはあるけど順位を貼りだされたりすることもないし、その結果で生死が左右されるわけではない。生徒によりお金持ちや貧乏というのはあるけれども、学校の中にいる限りそれほど意識する必要もない。誰それは誰それが好きらしい、などという他愛もないうわさ話が流れてくる。そういうのが小学校的な世界。 優秀な個人が自分のスキルを生かして、最新のテクノロジーを使ってプロジェクトを立ち上げて、イノベーショナルなビジネスモデルを立ち上げて、人としても大きな成長をしてソーシャルグッド。理想や夢を持たないと生まれてきた意味なんてない…というのはちょっと汗臭くてご遠慮願いたい。とはいえ、こういう考え方も昔からあるわけではないから、何十年か経つと「あったね、そういうの」となっているのかもしれない。

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  • 答えの組織と問いの組織 - β2

    色々な組織と仕事でお付き合いすることがある。 上層部の人と話すと、こちらが提案したことについて二種類の反応がある。 「私はそれは正しいと思う(思わない)」と、「私はそれが狙いに合っていると思う(思わない)」である。 この違いは、組織それ自体の考え方の違いだと思う。 世の中には、答えの組織と、問いの組織がある。 答えの組織では、組織をよい答えを出す場所と定義している。 組織の階層は、よい答えを出せるかどうかで上下に分かれる。よい答えを出せるかどうかは、能力だけでなく、経験が重要になる。だから一般に言って、年長者が上につく。 特徴として、問い(何をするべきか、何が良いことか?)は外から与えられる必要がある。 問いの組織では、良い問いを出すことが、よい答えにつながると考えている。 組織の階層は、よい問いが出せるかどうか、大きな(難しい)問いを小さな(簡単な)問いに分割していけるかどうかによって上

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  • 生まれ、着く、センス - β2

    前に、1万時間の訓練で習熟する、というがあった。スポーツなどの練習ものでは特に、量が質に転化するとも言われる。 5年前に、12kg太った。慌ててレコーディングダイエットに手を出した。毎日、口から入れるすべてのもののカロリーを記録していく。理想を1日1500kcal(後に1200kcal)と置いたがそれほど厳密には追わず、ただただ正確に記録することに気を配った。結果、コンビニでは最初にカロリー数値を見るようになり、理想をオーバーしてしまう日が減り始め、1年後には元の体重に戻った。口に入れた分だけ蓄えられる、そんなシンプルで論理的な人体を実感した体験だった。 3年ほど前からファッションを気にしだした。もとより好きではあったが、お洒落とはとても言えなかった。ファッション誌を見るだけではどうにもならないとわかっていたので、良いと思ったコーディネート画像を大量に集め、ファッション誌に取り上げられる

    生まれ、着く、センス - β2
    ushiwatat
    ushiwatat 2014/08/16
    |センスは簡単に言葉で表現できるものではない。複雑だからだ。だがセンスの身につけ方は表現できる| |繰り返し続ければ、自分の中に「自分ができて、自分が好きで、正解で、流行のもの」の感覚が生まれてくる|
  • 「構え」の使いこなし - β2

    無難なおしゃれをしている人はどうも信用ならない。なんかさわやかだけど、当にその服を着たくて着ているのか。没個性的だし、そんなに周りに溶けこむことが大切なのか。鼻につく。もちろん自分だってそこまで目立つ格好をしているわけではないけど、自分の好きな服を着ている。こう、考えていた。 ところが仕事の事情で、ビジネスカジュアルと呼ばれる服を大量に買う必要が出てしまった。こいつは、男性社会人における「ザ・無難な格好」。スーツスタイルをカジュアルにしたようなもので、大都市ならどこにでもあるようなセレクトショップの服というのを基パーツにしている。自分の考えとはかなり距離があった。 今の自分の考えはこう。ファッションというのは自分のためだけではなく、見られるのだから他人のためでもある。とくに女性の目を意識した場合、女性は男性に清潔感を求める。女性は怖さ、汚さ、だらしなさ、自立のなさを嫌う。なぜなら、これ

    「構え」の使いこなし - β2
    ushiwatat
    ushiwatat 2013/05/11
    |考えたとおりに生きているといえば、生きている。「構え」をうまく使いこなせないと、自分がそれに振り回される。|
  • 何かをやめさせる時の考え方 - β2

    仕事では、なにかをしてもらおうとして作戦を練ることがある。じゃあ、なにかをやめさせるというプランはどうだろうか。世の中には、いじめ対策みたいに「なにかを防止したい」というような場合が多くある。こういうとき、どうすると効果があがるのか。 何かをしている人をやめさせたいときに、まずいアプローチというのはすぐに思い浮かぶ。「意志の力で殲滅する」。がんばって、あるいはがんばらせて防止しましょう、のような。人間は何かと意思に頼りたがる。意思で物事が動いていると考えがちだ。それは事実ではなく願望だと思う。 罰を用意すればいいかというとそうでもない。罰は免罪符になってしまうこともある。かつて海外の幼稚園で遅刻に罰金を科したら、むしろ罰金を払えばいいのだと遅刻が増加したという話を聞いたことがある。 ではどうするか。 まず「ガス抜き」だ。元の欲望を、ちょっと似た別の欲望にして受け流す。悪意のあるハッカーに効

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  • 最高かつ最低 - β2

    人が動いたり、惹きつけられたりする。その中心には、なんだか重力と引力を併せ持つ、巨大な何かが渦巻いている印象をもつ。 あの人(麻原彰晃)が優しいときには、私が人生の中で会った中で最高に優しい人になります。あの人の怖いときには、私が人生の中で会った中で最高に怖い人になります。そういう幅が恐ろしいくらいにありまして、だから話しているだけでもそういう神憑り的なものをひしひしと感じてしまうんです。(約束された場所で-underground2 村上春樹) どうやって落とすのかと言えば、感情体積を大きくすること。感情というのは、板みたいなもので、あっちに押しやり、こっちに引き寄せ、これを連続していると、あっという間に体積が大きくできる。その体積を大きくするっていう行動をしていけば、いつの間にか落ちてしまう・・・そんなものなんだ。(異性をほぼ確実に落とす方法 - あるSEとゲーマーの四方山話) 最高な部

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  • 私は役員になれない - β2

    私は役員にはなれないのだろうなと思う。ばらばらな知識しかなくて、持論の体系を持っていないからだ。 いろいろな会社の役員の方と関わる機会がよくある。全員がそうだとはいわないけど、彼らは驚くほど似通っている。彼らはなんらかの「持論」を持っている。時間をかけて練りあげられた持論は聞いているだけで面白くて、それをアンソロジーにしたらベストセラーが生まれると思う。この持論は体系立っていて、かつ主観的だというのがポイントだ。その人が世界を見る角度がはっきりと出ている。どの持論も違っていて、偏っていて、面白い。 持論は偏見から生まれる。客観的な持論などというものは存在しない。客観性を目指すと学説になる。そしてビジネスにおいてそれをやろうとすると、情報不足で人生がタイムアップになる。 原発の検証番組では、前の首相は様々な場面において「十分な情報が回って来なかった」ことを強調していた。情報が不十分であった結

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  • 第三者としてのマニュアル - β2

    熟達者がそれを作り、初学者がそこから学ぶ。それがマニュアルに対する認識だった。 組織においてはそれが逆ではないかということを、ある話を聞いて思った。 ディレクターは自ら手を動かして仕事をしてはいけないという。彼がやるべきことは指示と判断であり、その際にはマニュアルが必須なのだという。マニュアルは当は、熟達者のためにある。熟達者は、マニュアルから引用し、指示を出す。相手の仕事に対しても、マニュアルに従っているかどうかによって、判断を下し、伝える。もちろん熟達者なのだから、マニュアルに書いてあるような内容は熟知しているし、そんなものをいちいち見なくても同じく指示や判断をくだすことはできる。しかし、それはやってはいけないことだという。 組織において、そこで行き来する指示や連絡が、個々人の好みにすぎないのか、あくまで仕事としての割り切った判断なのか、それが明解であることはとても大切だという。たと

    第三者としてのマニュアル - β2
    ushiwatat
    ushiwatat 2012/05/28
    |ディレクター自らが手を動かして処理してしまうことは最悪だ。周りの仕事を否定して、自分の好みを押し通している。周りからは、そう見える|
  • にぎやかなサービスについて - β2

    「便利である」ということは、黄門様の印籠みたいなもので、その言葉を出すと誰もが黙るような迫力がある。すべてのサービスはそこへ収束されるんじゃないかというような迫力が。 ところが便利には退屈がつきまとう。便利というのは快適に目的を達成することだから、それを突き詰めてしまうと、合目的的だけどつまらないという世界に入っていく。何の寄り道もない退屈な合理性。 便利には相容れない、もうひとつの価値がそこで登場する。「にぎやかさ」である。にぎやかさは、盛り上がりを生む。 メールは互いに同席していなくてもいいから便利だ。でも盛り上がりやにぎやかさがない。チャットは、時間に縛られるから不便だ。でも盛り上がりはあって、にぎやかさがある。ニコニコ動画は便利かというと違うけど、にぎやかで、盛り上がりがある。LINEもそうかもしれない。ごちゃごちゃしたサイトや店舗もこちらに属するだろう。 便利さとにぎやかさという

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    ushiwatat
    ushiwatat 2012/05/23
    便利さだけではない都市・都会の価値とwebサービスの考察。|都会の価値は、「そこに行けば何かがある」「誰かが何かをやっている」というにぎやかさにあるのだろう|
  • 格好良くなくても美しいこと - β2

    大切にする、という考え方は古くて新しいものだ。そして、こいつはおもしろいことに伝染する。 九州に出張したとき、ちょっと必要があって特急に乗った。シートは革張りだった。これは、と思って少し驚いたけれど、前に見たある記事を思い出した。 とにかく不良が多い町らしく、最初は革張りのシートなんて傷つけられるって大反対だったんですが、とにかくやってみましょうよということで作りました。結果的にはとても綺麗につかわれています。子供達はずっと賢くて、大人達が気でつくったものには傷つけません。俺たちの町にこんなすごいものがあるって思ってくれるのです。プラスチックで作ったりするから傷つけたりするんですね。(地球大学クリエイティブ 第3回 水戸岡鋭治「旅の経験をデザインする」 | TAMALOG) それで、連想するのはこういう話。 人間は「豊かなものをたくさん使うこと」は"格好よく"、「不足しているものを大切に

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    ushiwatat 2012/02/20
    「これからは格好良い時代ではなく、美しい時代ということになるのではないか 」 /
  • コントロール幻想 - β2

    古武術系の人は呼吸法について、「カラダの能的な動きのうち、唯一じぶんでコントロールできるのが呼吸なのです」という。だから、呼吸法に意味があるのだという。その言葉を聞いた当初は、よくわからなかった。 なにがコントロールできるのか、なにがコントロールできないのか。そういう観点で世の中を眺めた経験はそうない。そういう観点でみると、なにがわかるんだろうか。 社長の成功談で聞く類型のひとつとして、目標はコントロールできる形にしておかなければならない、というものがある。営業職の人に、○○円を売り上げろ、という目標は筋が良くない。売上金額というのは、営業職ひとりでコントロールできるものではないからだ。彼がコントロールできることは、何日間で何人と会う、とかそういうことだ。 テニスコーチのガルウェイはこう言う。「あなたの打ったボールはどのくらいの距離でアウトしている?」彼は、「ボールを枠内に入れろ」とは言

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    ushiwatat
    ushiwatat 2011/08/30
    |コントロールに関する勘違いをなくすことで、生活はだいぶスムーズになるんじゃないか||コントロールの範疇にないものについて、コントロールの影を読み取らない|
  • No more "more" - β2

    自分が愛した商品なりブランドなりが、いつのまにか変節してしまって気に入らないものになってしまうことがある。多くの人に好かれるようになったはいいけれど、なんだかわけのわからないものになったり。そのあと、生き続けてくれればいいけれど、飽きっぽい大勢の人たちにつかまって振り回されたあげく、見るも無残な姿になることもある。 提供する人たちの視界には、きっと別のものがうつっているのだろう。前年比105%を達成しなければいけない。類似した競合品が出てきた。固定ファンはいいけれど、新規ユーザーが入ってこない。店頭をテコ入れしなければいけない。確立したブランドがあるから、これをベースに商品ラインを広げていこう、など。どれもよくわかる。 グループの大きさには閾値がある。たとえば企業の部署なんかだと、20人あたりを超えてきたあたりから制御が難しくなり、部員同士の相互作用が鈍くなってくる。会社レベルでいうと、1

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  • β2

    サステナビリティという単語は初めて見たときからしっくりこないところがあって、日語では「持続可能性」ということになる。mortalという英単語を調べたら「死すべき」と訳されて、なんのこっちゃと感じるときの感覚に似ている。 つい最近までは、サステナビリティというのは環境問題のことだった。資主義に乗っかった企業のビジネスを、企業価値を高めるためにガンガンやっていたら、そもそも地球が持たないよ、それは環境や社会が破壊されてしまうから、というような文脈だった。経済として優れていても、道徳的に続きませんよ、と。 パーパスという概念が出回っている。いろいろな企業がパーパスを作っている。自分たちの行き先(ビジョン)だけを決めればいいわけじゃないんだ、社会や環境の文脈の中にあるんだ、だからみんなにとって、我々がやっていることはどういう意味があるんだろう、そういうことをパーパスでは考えている。あるいみ現実

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    ushiwatat
    ushiwatat 2011/04/10
    「広告β」が帰ってきた!
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