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ブックマーク / www.aozora.gr.jp (5)

  • 中谷宇吉郎 科学の限界

    今世紀にはいってからの科学の進歩には、まことに目ざましいものがあった。とくにこの十年以来、その進歩は、一大飛躍をなし、原子力の開放、人工衛星の打ち揚げなど、人類の歴史の上に、金字塔として残る幾多の事業を為しとげた。 こういう華々しい科学の成果に幻惑された人々の中には、あたかも科学を万能のものとする考え方が、次第に一つの風潮となりつつある。そして科学がさらに数段の進歩をすれば、人間のいろいろな問題が、全部科学によって解決される日が来るかの如き錯覚に陥っている人もあるようである。宇宙時代というような言葉が流行し、それが何か人間を変えることのように思われているのも、その一つの現われである。月や火星の景色を見たり、其処にある資源が利用できる日が来ても、それは百年前に、北極や南極へ行ける日を夢見ていたのと、同じことである。今日では、北極へも南極へも、飛行機ならば、文明圏から、十数時間で行ける。しかし

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    ustar 2023/07/10
    現代の教育を受けても個々人がここまで至るのは容易では無い 哲学の領域で科学の限界についてさらに明確にしようとしてきた点では古く見えるし本質的な中身としては古く感じない
  • aozorablog » 電子の本が燃やされるとき

    カテゴリー:,電子書籍,青空文庫 | 投稿者:OKUBO YuAuthor: OKUBO Yu About: 青空文庫には高校生のとき参加して、今や翻訳家・翻訳研究者。しばらく青空文庫をお休みするつもりだったのにそうも言ってられなくなってしまっててんてこまいの日々。ここでは電子のことをしゃべったり、物語を書き散らしたり、はたまた青空文庫批判をしてみたり、自由にやっていくつもり。See Authors Posts (55) | 投稿日:2014年5月22日 | が青空の棚から消えてなくなる、という事態は、単に図書が閉架になることでも、禁帯出になることでもない。 著作権法上、データベース上にアップロードしてアクセスだけ禁じる、という形で残すこともできない。また青空であることは館内がないということだから、まさにを棚から消すことしかできないわけだ。 それは青空の棚の実務に携わる者からすれば

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    ustar 2014/05/22
  • 作家別作品リスト:幸田 露伴

    慶応3(1867)年7月23日(新暦8月20日)江戸下谷三枚橋横町に生まれる。名、成行。明治18(1885)年7月、18歳の時に北海道余市の電信局に赴任。しかし、明治20年8月、文学を志すため余市を脱出。その時のことを綴ったのが『突貫紀行』。その他に『五重塔』『蒲生氏郷』などの作品がある。 「幸田露伴」 公開中の作品 淡島寒月氏 (旧字旧仮名、作品ID:47086) 淡島寒月のこと (旧字旧仮名、作品ID:47087) 囲碁雑考 (新字旧仮名、作品ID:3330) 一貫章義(現代訳) (新字新仮名、作品ID:60584)     →中村 喜治(翻訳者) 印度の古話 (新字旧仮名、作品ID:43763) 運命 (新字新仮名、作品ID:1452) 運命は切り開くもの (新字旧仮名、作品ID:1440) 悦楽(現代訳) (新字新仮名、作品ID:59829)     →中村 喜治(翻訳者) 学生

  • 寺田寅彦 数学と語学

    ある入学試験の成績表について数学の点数と語学の点数の相関(コーレレーション)を調べてみたことがあった。各受験者のこの二学科の点数をXYとして図面にプロットしてみると、もちろん、点はかなり不規則に散布する。しかしだいたいからいえば、やはり X = Y で表わされる直線の近くに点の密度が多いように見えた。もっとも中にはXYのいずれか一方が百点に近くて他の一方の数値が小さいような例もあるにはあったが、大勢から見れば両者の間には統計的相関があるといってもたいして不都合はなかったように記憶している。 これはきわめて当たりまえのようにも思われる。結局頭のよいものは両方の点がいいという事が、最も多くプロバブルである、といってしまえばそれだけである。しかしもしやこの二つの学科がこれを修得するに要する頭脳の働き方の上で質的に互いに共通な因子を持っているようなことはないか。これは一つの問題になる。 ちょっと

  • 夏目漱石 私の個人主義

    ――大正三年十一月二十五日学習院輔仁会において述―― 私は今日初めてこの学習院というものの中に這入(はい)りました。もっとも以前から学習院は多分この見当だろうぐらいに考えていたには相違(そうい)ありませんが、はっきりとは存じませんでした。中へ這入ったのは無論今日が初めてでございます。 さきほど岡田さんが紹介(しょうかい)かたがたちょっとお話になった通りこの春何か講演をというご注文でありましたが、その当時は何か差支(さしつかえ)があって、――岡田さんの方が当人の私よりよくご記憶(きおく)と見えてあなたがたにご納得のできるようにただいまご説明がありましたが、とにかくひとまずお断りを致(いた)さなければならん事になりました。しかしただお断りを致すのもあまり失礼と存じまして、この次には参りますからという条件をつけ加えておきました。その時念のためこの次はいつごろになりますかと岡田さんに伺(うかが)い

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    ustar 2013/06/06
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