作曲・歌・早川義夫 千葉・富津市10月初旬、秋雨や台風の合間に見事に咲きそろったサルビアの花=千葉県富津市のマザー牧場 10月初旬の秋晴れの日、千葉県富津市にあるマザー牧場を訪れると、西側の「花の大斜面」には真っ赤なサルビアが約70万本、咲き乱れていました。 サルビアは一年草で、7月初めに小さい苗を植え、1株20本程度の枝が育ちます。8月から3回ほど摘花しますが、台風や害虫の影響で、いっせいに花が開くように時期を調節するのはなかなか難しいそうです。「サルビアの赤は、太陽の光や雨など気象条件で微妙に色合いが変わるんです」と、同牧場施設管理部の斎藤祥寿さんは言います。原産地のブラジルでは「血」や「炎」を冠した名称もあるほど印象的な色です。 約40年前のヒット曲「サルビアの花」の作詞者・相沢靖子さん(63)は、この花の鮮烈な赤に、別れた彼女への未練を引きずる男性の心情を重ねたと振り返ります。「