「春の高校バレー(春高バレー)」として行われる「第63回全日本バレーボール高校選手権」の本大会出場権を懸けた地区大会の決勝が、各地でスタート。9月18日には福岡大会の決勝が行われ、男子は福岡大大濠、女子は誠修が優勝、20日の沖縄大会決勝では男女とも西原が優勝し、来年1月に開催される本大会への出場を決めた。これまで選抜大会として毎年3月に開催され、人気を集めてきた春高バレーは、日本バレーボール界の将来を見据えて生まれ変わった。“春高改革”に踏み切った日本バレーボール協会の狙いは、どこにあるのか−。(青山綾里) 3月から1月へ 春高バレーの改革は、昨年1月29日の日本協会理事会で正式決定した。 最も大きな変更点は、本大会の開催時期を3月から1月に移行したことだ。高校のバレー部員は、夏の全国高校総体(インターハイ)、秋の国体、そして春高大会をにらんで練習を積むが、卒業時期と重なる従来の春高大会の