もう5年以上前の話になると思う。たしか妻の誕生日プレゼントを探しに立ち寄った雑貨屋で、砂の入ったフォトフレームのようなオブジェを見つけた。 ガラスの中で2色の砂が、まるで砂漠を描いた風景画のような美しい模様を作り出していた。 よく見るとフレームごと逆さにひっくり返すことができる機構がついている。 「逆さにしたら絵が崩れてしまうのでは…」と思いつつ恐る恐るひっくり返すと、クルッと持ち上がった砂がふたたび下に落ちて、また新しい砂漠が現れた。 すげえ。僕はすっかり魅了されてしまったのである。 インターネットユーザー。電子工作でオリジナルの処刑器具を作ったり、辺境の国の変わった音楽を集めたりしています。「技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)」主催者。1980年岐阜県生まれ。 本『雑に作る ―電子工作で好きなものを作る近道集』(共著)がオライリーから出ました! 前の記事:米粒じゃなくてLED