安倍晋三首相の靖国神社参拝について、竹歳誠・駐オーストリア大使は10日付のウィーン主要紙「ウィーナー・ツァイトゥング」に寄稿し、「不戦の誓いを行うためだった」と理解を訴えた。中国大使が7日付の同紙に「戦争犯罪人の崇拝」とする批判を寄稿したことに反論した。 中国大使は「ドイツはナチス戦犯の責任を問い、欧州の平和への扉を開いた」と強調。「侵略戦争の歴史の否定や美化は受け入れられない」とした。 竹歳氏は「日本は歴史的事実を謙虚に受け止め、痛切な反省とおわびの気持ちを表明し、アジアの平和と繁栄に貢献してきた」と強調。東シナ海上空に防空識別圏を設定するなどした中国による「『力』を背景とした現状変更の試み」を指摘。緊張緩和のため、「中国が日本の対話の呼び掛けに応じることを希望している」と訴えた。(共同)【首相靖国参拝】「中韓の批判に合理的正当性なし」 インドの元国家安保委事務局長補