前回は実用英語と学校英語の違いを紹介した。この違いを踏まえた上で、筆者の会社では英語の能力を初級/中級/上級の3段階に分けて、社員を評価している。 初級は、仕事の中で英語を使い、相手の意図を理解したり、自分の考えを説明できたりする水準を指す。例えば、電子メールなどでの最低限のコミュニケーションを取れる、技術文書を読んで理解できるといったものだ。また、海外出張の準備や移動のための交通手段の手配、ホテルの予約なども一人でできないといけない。この初級では、中学校程度の学校英語を使えれば十分である(専門用語など名詞の知識を除く)。微妙なニュアンスや文法の間違いなどは問題としない。