建坪9坪に住居兼カフェを 茅ヶ崎駅から海に向かって歩くこと10分。大通りから一本入った静かな住宅街の一角に、カフェを兼ねた和田隆寿さん・紀子さん夫妻の住まいがある。3色のガルバリウム鋼板をモザイク状に組み合わせた外観が異彩を放ち、すぐにそこが一般の住居ではないことを想像させる。 紀子さんは茅ヶ崎出身。結婚後も茅ヶ崎のマンションで暮らしていたお二人だが、「小さくてもいいからカフェを開きたい」という、付き合っていた頃からの夢をかなえるために動き出す。住居兼店舗の土地を探して5年を経た頃、紀子さんが自転車で通りかかり、偶然見つけたのがこの土地。三角形の変形敷地で25坪とコンパクトではあったが、「静かな環境で、日当たりや風通しもよい抜けた感じが理想的でした」と紀子さん。 建坪はわずか9坪。不動産屋からは、この狭い土地で店を開くのは難しいと言われたものの、「どうしてもあきらめきれなかった」というお二