─新アルバムのタイトルは「out of noise」です。「ノイズ」とは、坂本さんにとってどういう存在? 坂本 タイトルについては説明しないことにしてて、考えてもらいたいというか、想像力にお任せしたい。ただノイズということでいえば、音のノイズのほかに、メタファー(暗喩(ゆ))としての意味もありますね。 ─とても映像的な曲で構成されていますが。 坂本 作るときは風景や絵、言葉から発想しても、聞く人に想像の余地を残す方がいいと思っています。メッセージ性も音楽にとってはじゃまです。音楽に、はっきりした映像やメッセージを補てんするものがあると、聞いている人は想像力が働かないんですよ。想像を働かせたいときは目を閉じるでしょ。 ─ネット上で「一日一言」を公開中です。先日は「毎日弾くのはほんと大切だなあ。一日弾かないと、もう指が固くなってる」と…。 坂本 普段はピアノ、ほとんど弾かな