せっかくの都知事選なのに教育の話はなぜないんだろう。 タブレットを使用した反転授業や、映像学習など最近メディアを騒がせている。 しかし僕はタブレットや映像授業などの「デジタル教材」は日本では本質的な働きをしないと思う。 バングラデシュなどの途上国で映像授業による教育革命に挑戦しているのが僕の本職だが、途上国でなぜ映像授業が有効かというと、「先生が不足している」からだし、「学びへの渇き」があるからだ。 ということは日本の教育における映像教育などは「刺身のツマ」程度にしかならないというのが僕の意見だ。 そんなことよりやることがある。東京の公立に通う子どもたちに「本物」との出会いを届けること。 僕は東京都足立区の公立小学校から高校まで通った。2人ほどの先生を除いてはこの12年間、人間として「あ、本物だ、この人」という出会いはなかった。その代わりにあったのは教科書を丸読みする果てのない授業や、どう