5月29日、新型コロナウイルスがもたらした教訓の1つは、感染症のパンデミック(世界的大流行)が既存の傾向に拍車を掛け得るということだ。写真は31日、ホワイトハウス前で抗議活動に参加する男性(2020年 ロイター/Jonathan Ernst) [ニューヨーク 29日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 新型コロナウイルスがもたらした教訓の1つは、感染症のパンデミック(世界的大流行)が既存の傾向に拍車を掛け得るということだ。米国における既存の傾向の1つは所得格差、そして格差と人種との結びつきだ。 黒人のジョージ・フロイドさん(46)が警察に拘束された際に死亡したことで、米ミネソタ州ミネアポリスで暴動が勃発した。暴動は、ただでさえ大きい米国の資産・所得格差をさらに拡大させ、米国経済を悪循環に陥れる恐れがある。