既視感という言葉がある。以前どこかで見たような風景というヤツだ。政権末期の韓国で今、起きている権力周辺の金銭疑惑もそんな感じだ。 これは歴代政権で繰り返されてきた。左派・革新政権としてあれだけカッコよかった(?)盧武鉉前政権でさえ、大統領夫人や家族が金銭疑惑に包まれ、大統領は退任後、自殺に追い込まれている。 次は李明博政権がやられる番だ。現在、野党に回っている前政権派などは“弔い合戦”に手ぐすね引いている。 李政権の側近疑惑で最近、逮捕された崔時仲氏は大統領と同郷でマスコミ出身。大統領の“政治指南役”といわれていた。同郷・同窓の友人であるブローカーから、都市開発事業の許認可問題で便宜を頼まれた際、金銭授受があったというのだ。 ところがこの疑惑事件の発端はブローカーのお抱え運転手。2人の金銭授受の場面をケイタイで隠し撮りしていて、それを後でばらした。 つまり「使用人に刺された」のだ。カッコよ