14日、スリランカ北部で、反政府武装組織タミル・イーラム解放のトラの支配地域から逃げた市民を護衛する政府軍兵士(スリランカ政府軍提供・AP=共同) AP通信などによると、スリランカ政府軍のナナヤカラ報道官は15日、北部ムライティブ周辺に追い詰めている反政府武装組織タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)の支配地域を南北両方向から挟撃する作戦を開始、LTTE制圧に向け最終攻撃準備に入ったことを明らかにした。 ラジャパクサ大統領は14日、2日以内に全市民の解放を完了させると述べており、約25年に及ぶ内戦は、政府軍による完全制圧に向け、重大な局面に入った。 報道官によると、計2万~2万5000人の2部隊が南北両方向からそれぞれ移動を始めた。LTTEの残る兵士は1200~1500人で、LTTEの最高指導者プラバカラン議長も市民に紛れ潜伏しているとみられている。 政府軍は「人間の盾」とされた市民の解放