群馬県警生活環境課などは1日、特定商取引法違反(威迫・困惑など)の疑いで、群馬県藤岡市鬼石、造園会社社長、大谷英雄容疑者(71)と同社社員、大谷昌二容疑者(48)を逮捕した。 同課によると、両容疑者は4月13日、同県伊勢崎市の無職の女性(70)方を訪問し、「地震が起きて石垣が崩れたらどうするのか、責任が取れるのか」などと約4時間半にわたり執拗(しつよう)に造園工事の勧誘を行って契約。領収書と名刺だけ手渡し、政令で定められているクーリングオフについて記載された書面を女性に交付しなかった疑いが持たれている。女性は代金として約30万円を支払ったという。 群馬県警によると、2人は容疑を一部否認。同様の手口で同県内で約300万円の被害が出ているほか、埼玉、山梨、神奈川などでも被害が確認されており、同課は余罪も含めて調べている。