女流作家ネル・ダンのベストセラー小説を、彼女とケン・ローチが脚色、TV出身の新鋭ケン・ローチが監督した。撮影はブライアン・プロビン、音楽をフォーク歌手ドノヴァンが担当している。出演は、この映画でチェコのカーロビ・バリ映画祭で主演女優賞を獲得したキャロル・ホワイト、「血と怒りの河」のテレンス・スタンプ、他にジョン・ビンドン、ケイト・ウィリアムスなど。製作は「ダーリング」「遥か群衆を離れて」のジョゼフ・ジャンニ。 産院で生んだばかりの赤ん坊を抱いて、ジョイ(C・ホワイト)は、貧しいアパートに帰ってきた。夫のトム(J・ビンドン)は、やくざで泥棒だった。そんなトムと、安酒場の女だった母親同様に少女の頃から酒場をうろついていたジョイは、分別もなくただなりゆきで結婚をしたのだった。身勝手で横暴なトムとの生活を、後悔することもあったが、彼が盗んでくる金で生活できる間はまだよかった。だが、トムが計画した金