森友学園をめぐる問題で、決裁文書の改ざんに関わり、自殺した近畿財務局の職員、赤木俊夫さんの妻が、国や佐川元理財局長を相手に損害賠償を求める裁判をおこした。裁判では何が争点になるのか、新たな事実が明らかになるのか、最新情報を交えて伝える。自殺した赤木さんは、手記に何をつづっていたのか・・・妻が語る、亡くなるまでの夫の様子とは。財務省の報告書や証言などから浮かび上がる、改ざんの経緯や組織の問題とは。これまでの経緯を整理し、“森友問題”の何が解明され、何が疑問として残されているのか考える。 武田:森友学園を巡る問題。そもそもの発端は2017年2月、小学校の用地として学園に売却された国有地が、地中のごみの費用撤去などとして、8億円値引きされていたことが発覚したことでした。当時、小学校の名誉校長を安倍総理大臣の妻の昭恵氏が務めていたことから、政治が関与した不当な値引きではないかと国会で大きな議論とな