電波伝搬 (電波の伝わり方) 電波の伝わり方は周波数によって大きく異なり、様々な自然現象の影響も受けます。よって同じ周波数帯でも常に一定というわけではありません。プロの通信業務や放送局にとっては常に一定の伝搬が求められるので、自然現象による伝搬の変化は困ったことです。しかし、我々アマチュアは様々な伝搬や異常現象をむしろ楽しんで通信することができるのです。 ここでは基本的な電波伝搬を説明します。さらに詳しい用語や計算式に興味がある方は専門の書籍を参考にしてください。 ■電波伝搬の様式 1.地上波 地上を伝搬する電波で、直接波、大地反射波、地表波の3つがあります。 ●直接波: 最も単純な伝搬経路で、送受信間が見通し距離の場合に光と同じように直進して伝わります。光の性質と似ているVHFやUHF以上の高い周波数にみられます。 ●大地反射波: 大地で反射して伝搬します。VHFやUHFで送受信間が見通