レファレンス協同データベース(レファ協)の事業フォーラムが、国立国会図書館関西館(京都府精華町精華台)で開かれた。特定分野の資料を収集、所蔵する専門図書館について、役割や意義、レファレンスの事例などが紹介された。 レファ協は、全国の図書館に寄せられた本や資料についての利用者の質問とその回答を記録、蓄積している。参加館は約900館に上り、関西館が運営に当たっている。 フォーラムでは、青柳英治明治大教授が専門図書館について「特定テーマの貴重で多様な資料・情報を持ち、他の図書館や外部利用者に有益なサービスを展開している」と評価した。レファ協に専門図書館が参加することが「(それぞれの)存在意義のアピールにもなる」と指摘した。 国内の4専門図書館から報告があった。トヨタ博物館図書室の担当者は、国内外の自動車資料を全般的に収集していることで、他社の車に関する質問にも迅速に対応できている状況を説明した。