1980年代に子供たちを熱狂させた漫画「キン肉マン」が今、ブーム再燃とも言える盛り上がりを見せている。87年に終了した連載の続編がネットで復活したことが大きいが、その背景には漫画と社会の関係性の変化が見て取れる。 5月中旬、ツイッターのトレンドワードで「キン肉マン」が1位となり、話題となった。2011年に復活した“元祖”の続編「完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)編」の最終回がネットに掲載されたためだ。 連載は79年、週刊少年ジャンプ(集英社)で始まった。作者は嶋田隆司さんと中井義則さんの漫画ユニット「ゆでたまご」。ドジで間抜けな超人、キン肉マンが仲間とともに強敵と戦うギャグ&プロレス漫画だ。アニメ化など80年代に盛んになったメディアミックスも後押しして爆発的な人気を得た。 個性的な超人たちの魅力に加え、友情パワーで強くなるジャンプらしい展開。中でも画期的だったのが、読者参加の先駆けとも