群馬テレビ(群馬県前橋市上小出町、中川伸一郎社長)は7日、労使対立していた同社労働組合と覚書を締結し、和解したと発表した。適切な人事異動や、中立公正で地域社会に貢献する放送局を目指すことなど計5項目で合意した。組合側も8日、県労働委員会への救済申し立てを取り下げる方針。武井和夫前社長の解職劇に発展した同社の労使対立を巡る混乱は、一つの区切りを迎えた。 覚書では、①業務の専門性を認め、社員の将来を見据えた人事異動、会社の業務向上を考えた人員配置を行う②中立公正であるべき放送機関、公益の電波を発する放送局として、社会的責任を常に尊重し、地域社会に貢献する放送局を労使ともに目指す③外部の意見も取り入れながら、社会的地位の向上に向けた取り組みを行う―などが確認された。 中川社長は「執行体制を刷新し、従業員ともども腹を割っての話し合いを重ねてきた。刷新と改革を一過性のものとせず、常に新しいことに挑戦