露鵬と白露山の尿から薬物の陽性反応が出たことについて会見する伊勢ノ海理事(右から3人目)と大西祥平慶大教授(右から2人目)=国技館で2008年9月2日午後8時27分、北村隆夫撮影 「若ノ鵬事件」の余波で、角界に再び激震が走った。2日に行った日本相撲協会の再発防止検討委員会の薬物抜き打ち尿検査で、若ノ鵬と同じロシア出身の露鵬(28)=大嶽部屋=と、十両の白露山(26)=北の湖部屋=の兄弟から、大麻使用の陽性反応が出た。警視庁も2人が所属する部屋に相次いで家宅捜索に入った。 再発防止検討委員会は若ノ鵬逮捕直後の8月19日に、若ノ鵬と同郷のロシア出身力士全員の事情聴取をしたばかりだった。協会のアンチドーピング委員も務める大西祥平・慶大教授は会見で「直前まで使用していたとみられる」と話しており、教訓が全く生かされていない状況を露呈した。 会見には大西教授のほか日本相撲協会の再発防止検討委員会の伊勢