横浜開港150周年を記念して4月下旬から横浜市で開催されていたイベント「開国博Y150」が27日、閉幕した。 26日までの有料入場者数は約121万人で、主会場の入場料(大人2400円)に対して展示が少ないなどの批判もあり、目標500万人の約4分の1にとどまった。入場料収入も8月末時点で約24億円と、当初見込みの45億円を大きく下回り、期間中に任期途中で辞職した中田宏・前市長の責任を問う声も上がっている。 閉会式典が行われた横浜市中区の会場では午後8時半から、フランスから上陸した高さ12メートルのクモ形ロボットが最後の演技。バンド演奏に合わせて8本足を動かした後、雪を表現した白い泡を浴びてうずくまり、深い眠りについた。 横浜市鶴見区の会社員柿崎博さん(61)は「クモの迫力ある動きに感動した。ただ、入場料はもう少し下げて良かったのではないか」と話していた。