小学生の時の作文をまとめた「綴方(つづりかた)教室」がベストセラーになった作家の豊田正子(とよだ・まさこ)さんが、閉塞性黄だんで昨年12月9日に死去したことが7日、わかった。 88歳だった。告別式は済ませた。 「綴方教室」は1937年に出版。昭和初期の下町に住むブリキ職人一家の生活をつづって話題を呼び、豊田さんは天才少女と評判になった。38年に映画化され、主演の高峰秀子は天才子役と言われた。「綴方教室」は95年には、続編などと合わせて岩波文庫から「新編 綴方教室」として出版された。 他の著書に「粘土のお面」「芽ばえ」などがある。