南相馬市立中央図書館は23日から同図書館で、新潟県長岡市立中央図書館との連携企画展示「南相馬と長岡~絆の記憶と記録」を開く。東日本大震災後、南相馬市民を受け入れた長岡市の避難所の掲示物や運営事務文書などの記録を紹介、展示を通じて両市の絆を確認し、震災から5年を前に、記憶を語り継ぐきっかけとなることを目指す。 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で、長岡市内には23カ所の避難所が開設され、同市には南相馬市民500人以上が避難した。同市立中央図書館などは、避難所のうち8カ所から段ボール44箱分、約1万点の資料を収集し、「長岡市災害復興文庫」として現在整理を進めている。 同図書館文書資料室長の田中洋史さん(43)は「中越地震では、臨時的な避難所の文書は保管義務がないため散逸してしまった」と当時の教訓を踏まえ、東日本大震災直後の11年4月に避難所の掲示物などを保管する方針が決まったという。 今回