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ブックマーク / machida77.hatenadiary.jp (66)

  • ニセ科学と図書館分類の判断 - 火薬と鋼

    ここ数日、ニセ科学のをどう分類するかについてはてなブックマークで話題になったので、それに関して書いておく。 前提として まず、図書館の分類は主題の正誤や善悪の価値判断を示すためのものではない*1。科学的に正しいかどうかによって分類を「自然科学」からはずすかどうかを決めたりはしない。 そうした判断を取り入れると、政治・思想・宗教あるいは科学的な異論を含め、無数の介入、バイアスの存在を許すことになるからだ。図書館ではID論の図書をキリスト教に分類せず、進化論のとして分類するし、偽史資料に基づいた歴史もフィクションではなく歴史に分類している。ニセ科学のだから自然科学の分類ではない分類にする、という単純な判断はしないし、すべきではない。 しかし、分類を検討しなければならない場合はある。 判断をする例 図書館が全く内容の判断をできない・しないというわけではない。何かを偽装したものに関しては、

    ニセ科学と図書館分類の判断 - 火薬と鋼
    wackunnpapa
    wackunnpapa 2013/02/08
    “ニセ科学の分類問題というのは、科学とニセ科学を切り分ける判断を図書館司書がするのではなく、資料の主題の検討をちゃんとしているかどうか、再確認するものとして意義があると思う。”
  • 図書館委託のネック「引継ぎ」 - 火薬と鋼

    図書館業務を民間会社が受託する場合、引継ぎでトラブルが生じることがある。また、他社からの引継ぎでもトラブルが起きることがある。 私はどういうわけか引継ぎでトラブルを抱えた図書館委託の仕事の尻拭い役として投入された経験が多く、複数の企業での大学図書館・公共図書館委託の実態を知っている。 一体どのような原因によってどのような問題が起きるのか、一般化は難しいが事例を書いてみよう。ただし、色々と情報を伏せているので、分かりにくいかもしれない。 委託契約時の問題 契約時に問題となるのは、図書館の業務内容そのものに理解のない人間ばかり関わる事である。 図書館業務の外部委託の仕様書がどのように決まるのか、皆さんは経験したことがあるだろうか。私は何度か立ち会ったが、受託業者が持ち込んだテンプレをそのまま仕様書にしてしまうパターンがある。個々の事情とか一切無視。既存の図書館職員とのやり取りも何もないのだ(も

    図書館委託のネック「引継ぎ」 - 火薬と鋼
  • 管理栄養士養成課程と大学図書館 - 火薬と鋼

    かつて、私は複数の管理栄養士養成課程のある大学の図書館で委託として働いたことがある。普通の大学図書館とは少し異なるところがあり、そこから管理栄養士養成課程と大学図書館のかかわりについて思うところがあるので、書いてみよう。 管理栄養士のための蔵書 一般に、管理栄養士のテキストとして出版されているというのは、ほとんど決まっている。これは、図書館情報学のテキストが特定の出版社のシリーズものばかりというのと近い。しかし、実際には講義で指定される参考図書や教科書はもっと幅広い。これは、いくつかの医学分野のや、社会、教育に関する領域は栄養士向けではないが多く出版されているからだ。 また、調理実習が多いため一般向けの料理もかなり所蔵している。もちろん特定の疾患を抱えた人向けの料理もある。料理については、かなり公共図書館に近いところがある。料理は結構古いものでも学生に利用される。 逆に、

    管理栄養士養成課程と大学図書館 - 火薬と鋼
    wackunnpapa
    wackunnpapa 2011/10/04
    同意です>“いまだに名のある大学でも食品添加物、農薬、GM作物忌避といった領域の本の購入は多く、今後はそれに放射能と健康・食品に関する信頼できない本が加わるだろう。”ウチも気をつけないと。
  • 図書館の委託とパワハラ - 火薬と鋼

    関連:問題ある図書館に非正規で勤めてしまった新人に贈る - 火薬と鋼 その日、私はある知人から、勤め先を辞める事になったという話を聞いた。 彼がその勤め先…ある私立大学の図書館で働いて半年になる。正規職員ではなく、委託業務のチーフとしてだ。私はその図書館と直接関わりはなかったが、その図書館の評判はよく知っていた。その図書館で派遣・請負として入った人間は、ほぼ全員一年以内で退職していたのだ。 だから彼がその図書館に勤務するという話を聞いて「止めたほうがいい」と言ったのだが、聞く様子はなかった。彼はこれまでも大学図書館の派遣や請負で一スタッフとして働いていたが、仕事にも給与にも不満があり、チーフとして働きたがっていた。それにこの話をした時にはもう彼の契約も済んでいたはずだから、後には退けなかったのだろう。 その後、彼からその図書館については断片的にしか話を聞いていない。だが、私は別方向から継続

    図書館の委託とパワハラ - 火薬と鋼
    wackunnpapa
    wackunnpapa 2010/12/17
    自戒のために。
  • 琉球大学の問題で話題になった代替医療の本 - 火薬と鋼

    代替医療ホメオパシーに関して、先日また新たなニュースが流れた。琉球大学の医学部保健学科で必修授業でホメオパシーが教えられていたということだ。 http://www.asahi.com/national/update/0916/TKY201009160388.html この問題に関して、実際に誰がどのような授業をやっていたのかという点があまり詳しく報道されていなかった。 既に報道を元に調べた人がいて、下記のブログエントリで紹介されているが、教科書の内容までは書かれていない。 琉大保健学科ホメオパシー騒動の記事が琉球新報に載ってました | ず@沖縄 琉大保健学科ホメオパシー騒動の教科書を見てきたよ | ず@沖縄 そこで、問題の授業で使われた教科書『看護のための最新医学講座 33. alternative medicine』を図書館で読んできたので、その内容を紹介しよう。 同書は看護師向けとなっ

    琉球大学の問題で話題になった代替医療の本 - 火薬と鋼
  • 今こそホメオパシーの図書館分類を見直す時 - 火薬と鋼

    偽薬以上の治療効果がないにも関わらず広まっている代替療法・ホメオパシーについて、日学術会議が否定の会長談話を出してから様々な動きがみられる。 談話: 「ホメオパシー」についての会長談話 - 日学術会議 (PDF) 報道: http://www.asahi.com/national/update/0824/TKY201008240373.html アピタル(医療・健康・介護):朝日新聞デジタル 談話の公開後、日医師会、日医学会、日歯科医師会、日歯科医学会、日獣医師会、日獣医学会、日薬理学会、更に日助産師会もこの談話に対して賛同を示しており、医療におけるホメオパシーの価値の否定が初めて広く一般に曝け出された。 ここで一つ提案したいことがある。 ホメオパシーの図書館における扱いについてだ。ホメオパシーは日図書館では日十進分類の492.3(化学療法. 薬物療法)に分類され

    今こそホメオパシーの図書館分類を見直す時 - 火薬と鋼
    wackunnpapa
    wackunnpapa 2010/08/29
    ダーントンの『パリのメスマー』はNDC8:147,ですからね。そのひそみに倣って・・・・・・。 / もはや来館者のリテラシーには期待できない,か。
  • フードファディズムの基本形は変わらない。『食と栄養の文化人類学』 - 火薬と鋼

    ポール・フィールドハウスの『栄養文化人類学 ヒトはなぜそれをべるか』(1991年, 中央法規)というがある。かなり以前に品会社の図書館での仕事絡みで読んだことがあったのだが、最近養MLでの投稿集(2)にはてなブックマークがついていて改めて思い出した。同書の内容は物と人間社会、文化の関わりについて解説したで、原著Food and nutrition : customs and cultureは1986年に出版された。このでは科学的根拠のない健康、フードファディズムについて、アメリカの初期の研究を元に解説を行っている。 現代日にも通じるところがあるので、フードファディズムに関する節「信心と民間法」に解説を加えて紹介しよう。インチキ栄養学やペテンの健康品といった問題だけではなく、ニセ医学にも通じるかもしれない。 信心(cultism)と民間法(quackery)

    フードファディズムの基本形は変わらない。『食と栄養の文化人類学』 - 火薬と鋼
  • 助産師と代替医療 - 火薬と鋼

    事件 ビタミンK不投与で乳児死亡…母親が助産師提訴 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) (http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100709-OYT1T00173.htm) この事件が話題になっている。 というのもこの助産師が生後間もない女児に必要なビタミンK(K2シロップ)を与えず、代わりに与えたのがホメオパシーの治療薬だからだ。 ホメオパシーというのは、知らない人はまったく知らないだろうが世界規模で広まっている有名な代替医療である。 ホメオパシーの基は、病気・症状の原因となる物質を極端に希釈したものを与えることで治療できるというもので、しかも元の物質が一分子も残らないくらい薄めたものを与える。ホメオパシー治療の専門家をホメオパスと言い、日にもいくつかホメオパスの団体が存在する。 ホメオパシーの信憑性は低く、科学的な裏づ

    助産師と代替医療 - 火薬と鋼
    wackunnpapa
    wackunnpapa 2010/07/11
    の解説。
  • 岡崎市中央図書館Webサイトの事件で思い出したとある事件 - 火薬と鋼

    Librahack : 容疑者から見た岡崎図書館事件 図書館Webサイトへのクローラを実行して逮捕された男性、不起訴に | スラド セキュリティ 岡崎市中央図書館に1秒間に1回アクセスしたら逮捕されたけど不起訴になった件について - Togetter 岡崎市立中央図書館のWebサイトから新着図書データを自動で取得するプログラムを実行し、同サイトの一部機能が利用できない状態になった事件があった。 この一件で逮捕者まで出てしまった経緯が上記の各記事で説明されている。 公共図書館用に限った話ではないが、図書館システムは無駄に負担がかかったり練られていないものがあったりして、何度か困った目にあったことがある。 そして図書館用システムに問題点があることは図書館の世界でも図書館員やシステム会社以外にはほとんど知られていない。 簡単に言い直すと「図書館システムは一般のWebサイトやデータベースよりも脆弱

    岡崎市中央図書館Webサイトの事件で思い出したとある事件 - 火薬と鋼
    wackunnpapa
    wackunnpapa 2010/06/23
    電子ジャーナル関連では,数年前までこの手の話を時々聞きましたが,このところは罰則が契約に盛り込まれていよいよ厳しくなったのか,システムの方で対策が練られているのか,地下に潜ったのか聞こえてこないような
  • 今更巨人の骨なんて信じるやつがいるのか - 火薬と鋼

    あごひげ海賊団 : 巨人族みたいな遺体が見つかった はてなブックマークを見ていたら上のような巨人の骨を発見したという記事をみつけた。 どう見ても実在のものではなく、画像を加工しただけの代物だ。 この手の巨人の骨や化石がみつかったという話題はアメリカを中心に人気で、中には真面目に受け取っている人もいる。 上のニュースもリンクを遡ると海外の陰謀論者のサイトhttp://www.concienciaradio.com/gigantes_grecia.htmにたどり着く(今は消滅)。 何故この手の巨人が受けるかというと、旧約聖書には巨人族ネフィリム(wikipedia:ネフィリム)の記述があり、巨人の骨や化石がみつかれば聖書の正しさを実証する根拠が増えるからだ。 何度も発見の報(虚報)があるノアの箱舟と同じようなものだと思っていい。 ただし、確認が容易な巨人の場合、実物があっても簡単にでっちあげが

    今更巨人の骨なんて信じるやつがいるのか - 火薬と鋼
  • 大学図書館と公共図書館の相互協力 - 火薬と鋼

    今回もTwitterのまとめから。 公共図書館と大学図書館におけるILLの疑問 - Togetter 大学図書館は、他の大学図書館との間で雑誌記事のコピーやの貸借を行う。 これをILL(Inter Library Loan)と呼ぶ。 そのもののやりとりよりも雑誌記事(ほとんどは論文)の複写を頼むことが多い。 大学図書館の相互協力について、ILLを中心に書いてみよう。 サービスの内容 大学図書館のILLサービスは、意外と一般に知られていない。 送料やコピー代(一枚30円以上が普通で、50円、60円以上のところもある)などもあって、それなりにハードルがある。 図書館員の側も、ILLを利用するシステムの操作、そしてILL業務に特有のスキル、経験が求められる。 この業務の厄介なところは、「金がかかる」という点が最も大きい。 支払い関係の問題が結構起きるし、金が絡むだけに経理とも業務が関わる。

    大学図書館と公共図書館の相互協力 - 火薬と鋼
    wackunnpapa
    wackunnpapa 2010/03/31
    関係者必読の基礎知識まとめ。
  • 表現規制と未成年へのポルノ販売の事件 - 火薬と鋼

    http://h.hatena.ne.jp/y_arim/9234093955154139520について machida77 この件で思い出した。未成年にポルノを売った人の判例が図書館の自由関係ので紹介されていたはずなんだけど、出所が思い出せない。探しておこう。 2010/03/23 とブックマークコメントをつけた件がようやく確認できた。 元のハイクと論点がずれるのだが、性的表現をどのように国が許容するかという問題には関係すると思う。 問題の事件は「ギンズバーグ対ニューヨーク事件」(Ginsberg v. New York)。 川崎良孝『図書館の自由とは何か アメリカの事例と実践』(1996, 教育資料出版会)で僅かに言及されている。 ギンズバーグ事件は、教育委員会が学校図書館を検閲できるかどうかの事例の一つ、プレジデンツ事件の裁判で示された。 ギンズバーグは16歳の少年にヌード雑誌

    表現規制と未成年へのポルノ販売の事件 - 火薬と鋼
  • 知られざる大学図書館と大学研究室資料の関係 - 火薬と鋼

    図書館と研究室所蔵資料の微妙なお話 - Togetter Twitterでこんなやり取りがあったそうな。 この手の件については、過去の経験で色々と知っているので簡単に書いてみよう。 大学の研究室のはどう買うの? 大学には大体先生個人の、あるいは専攻の研究室があり、先生や院生等がそこを根城にしている。 研究に使う資料類もそこにあり、多くは大学が出している研究費から購入される。 しかしどういうルートで買い、どのように会計に書類を出すかは大学によってパターンが分かれる。 一つは研究室の人間(普通は教員)が書店や出版社から買い、請求書や書類を経理に回すもの。 もう一つは図書館を経由するものだ。 予算によってこうした手続きが混在していることもある。 案外知られていないが、大学で購入するは、例え図書館に置くものでなくとも大学図書館が管理していることが多い。 これは、図書館が書籍雑誌の管理に適したシ

    知られざる大学図書館と大学研究室資料の関係 - 火薬と鋼
    wackunnpapa
    wackunnpapa 2010/03/27
    まったく,研究室図書の管理からは明日にでも身を引きたい><
  • 図書館と歴史修正主義・人種憎悪 - 火薬と鋼

    今回は、図書館歴史修正主義や人種憎悪にどう対するかという問題の有名な事例を紹介する。 当は一年前に書く予定だったが、色々あって遅れてしまった。 はてなでもヘイトスピーチを規制するかどうか、あるいは有害図書を規制するかどうかといった表現の自由に関する議論がしばしば起きている。この種の図書館での事例を紹介するのも、何かの参考になるかもしれない。 これまでも図書館と表現規制に関連した話題をいくつか紹介してきた。 関連エントリ: 図書館BL図書を置く問題について、参考になりそうな話(1) - 火薬と鋼 図書館BL図書を置く問題について、参考になりそうな話(2) - 火薬と鋼 図書館BL図書を置く問題について、参考になりそうな話(3) - 火薬と鋼 図書館BL図書を置く問題について、参考になりそうな話(4) - 火薬と鋼 図書館BL図書を置く問題について、参考になりそうな話(5) -

    図書館と歴史修正主義・人種憎悪 - 火薬と鋼
    wackunnpapa
    wackunnpapa 2010/03/21
    よいまとめ。特に公共図書館勤務者は読むべし。早かれ遅かれ,我が身に降りかかってくることだから。
  • 大学図書館の委託について、覚え書き (追記あり) - 火薬と鋼

    最近Webで大学図書館業務の委託についての話を読んだ*1。 自分もそうした委託の業者で働いたことがあるし、交流もあるのでいくつか知っていることがある。 具体的には丸善、紀伊国屋、TRC、ナカバヤシ、埼玉福祉会の仕事は関わったか隣で見ているか、とにかく一部知っている。 業者側の話はあまり語られないので、ここで少し自分が知っていることをまとめておこう。 あまりまとまりが良くない上に経験に限度があるが、何かの参考になるかもしれない。 契約について 図書館業務を請負で行う会社は、おおむね図書館用品や書籍販売などいくつかの業務で図書館とつながりを持っている(そうではない会社もある)。 最も、図書館業務の営業と用品・書籍販売の営業は違う部署であることが普通だけど。 大学側は、つながりの深い業者とやり取りをするか、複数業者で競争入札を行う。 価格だけではなく、「大学とのつながり」が重視される例をいくつも

    大学図書館の委託について、覚え書き (追記あり) - 火薬と鋼
    wackunnpapa
    wackunnpapa 2010/03/06
    わかりやすいまとめ。 / 偽装請負の問題は法律を変えない限り解決しないんじゃないかと思っているところ。
  • 図書館司書の専門職認定制度について思う - 火薬と鋼

    図書館大会第7分科会「司書のキャリア形成を問う」 - みききしたこと。おもうこと。 私も行けば良かった…。仕事でいけなかったのが残念だ。 糸賀先生はかなり以前から司書のグレード制というのを主張していて、自分が最初に糸賀先生からその話を聞いたのは10年程前のことだ。 その時から糸賀先生の主張は基的に変わっていないし、私がそれに否定的なのも当時から変わっていない。 技能や実績を踏まえた司書資格を制度化すれば司書の価値があがる、というのが糸賀先生の主張。 そういった資格を活かせる図書館組織は極端に限られているだろう、というのが私の意見。 私は司書資格の条件の見直しと研修制度の改善(地域格差の是正や評価)、現状の分析を進めるべきという考えだった。 実際にはもっと入り組んだ話もあって多層的なのだが、大雑把にはこんな感じだ。 現時点で司書資格に価値を持たせても、それに見合った就職先が無いだろう。 組

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    wackunnpapa
    wackunnpapa 2009/11/10
    “制度だけ作っても評価されるわけではない。”僕もそう思う.
  • 日本と世界の日本刀概念のズレ - 火薬と鋼

    強盗が日刀で反撃され死亡、左手ほぼ切断 米メリーランド州 写真1枚 国際ニュース:AFPBB Newsというニュースがあった。 このニュースに対する反応(はてなブックマーク - 強盗が日刀で反撃され死亡、左手ほぼ切断 米メリーランド州 写真1枚 国際ニュース:AFPBB Newsを見ると、つくづく日人にとって日刀は特別なイメージがあるのだと感じる。しかしこうしたニュースで報じられる日刀は、日人がイメージする日刀とは若干のズレがある。イギリスでは日刀が犯罪に使われる事件が多発したため、2008年に大幅な規制がなされたが、その際の日人の反応にも感じたことだ。 では、日人の日刀概念と世界の日刀概念はどのように違うのか、説明していこう。 日人が「日刀」という言葉で想像するのは、古来からの伝統の製法で作られた日製の刀剣だ。上のはてなブックマークのコメントも、無意識に日

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    wackunnpapa
    wackunnpapa 2009/09/17
    これは知らなかった.メモメモ.
  • ドラマ「婚カツ!」の図書館の描写がひどい - 火薬と鋼

    帰宅したら家族がフジテレビのドラマ「婚カツ!」を見ていた。 ドラマの半ば頃、「蔵書冊数は4万冊で、これは都内でも10の指に入る〜」といったセリフ(うろ覚え)が聞こえてきた。 いやいや4万冊で都内10位ってありえないから。 検索すれば分かるし、『日図書館』や『図書館年鑑』を見れば分かると思うが、都内で4万冊では10位内どころか100位内もかなり遠い。 2006年の東京都内公立図書館 図書所蔵数ランキング:2011年版―東京図書館制覇!が参考になる。 これは公共図書館の数字で、大学図書館等も加えると更に4万冊という蔵書数の順位は下がる。 まあ、ドラマのセリフは公共図書館のみを想定したものだろうけど。 それにしてもこの脚家は物知らずな上に調べる能がない。

    ドラマ「婚カツ!」の図書館の描写がひどい - 火薬と鋼
    wackunnpapa
    wackunnpapa 2009/06/09
    図書館業界にいるものとしては,これが世間一般のものの見方だと思って,気を引き締めなおしますか. / それにしても不勉強(>_<).
  • 図書館分類の実際とニセ科学問題 - 火薬と鋼

    http://d.hatena.ne.jp/yukitanuki/20090522/p2こちらのエントリでの分類について疑問があげられていた。 分類については以前図書館とニセ科学と過去の誤謬 - 火薬と鋼で少し触れたが、今回はもうちょっと実務に即して解説していこう。 図書館の分類と屋の配置 日図書館は、日十進分類法(NDC)に基づいて分類を付与している。 のテーマ(主題)や形式に該当する番号や付与方法はNDCの(最新版は『日十進分類法 新訂9版』表編と一般補助表・相関索引編の2冊セット)に詳しく記載されている。 図書館の分類は、物凄く単純化して言えば「似た内容のが近くに置かれていると便利だ」という考えに基づいていると思っていい。 この分類は、古くは博物学(東洋では草学)や辞書・事典、学問の専門分野の区分に基づいて生まれた。 このため、一般の人には分かりにくい分類になっ

    図書館分類の実際とニセ科学問題 - 火薬と鋼
    wackunnpapa
    wackunnpapa 2009/05/23
    「かわしている」とかそういうものではなく,真っ当な解説.これで納得しない方は,さてどうしたものか.
  • 学校図書館と検閲の事例 (2) - 火薬と鋼

    学校図書館と検閲の事例 (1) (追記あり) - 火薬と鋼の続き。 日の学校図書館のあり方については、学校図書館憲章が指針として存在する。しかしこれはかなり漠然としており、具体的な問題への対処の指針にはなり難い。 これに対して、アメリカでは「図書館の権利宣言」解説文として「学校図書館メディア・プログラムの資源やサービスへのアクセスAccess to Resources and Services in the School Library Media Programというより具体的な指針が存在する。 歴史的には1955年に採択された「学校図書館の権利宣言」というものが先行して存在していた。その内容が「図書館の権利宣言」と重複しているか、宣言よりも弱い内容であったために廃止され、1986年に新しい内容の学校図書館に関する文章が解説文として採択されたのだ。その後何度か改訂を経て現在のかたちにな

    学校図書館と検閲の事例 (2) - 火薬と鋼