「サゴヤシというヤシの澱粉を練って作る透明の団子を主食にしている人たちが、世界にはいます」 高校の地理の授業でその話を聞いてから、ずっと気になっていた。そのサゴヤシの国は、パプアニューギニアという。 ヤシが主食ってどういうこと?米や小麦じゃなくて? どんな味がするのだろう? どうやってヤシから澱粉がとれるのだろう? 疑問は膨らむ一方、パプアニューギニアのつてはなかなか出会えず。また女性が一人で旅するには極めて難しい国だとも聞いており、長年行きたい国リストの一番上に居続けていた。 機会が訪れたのは、東京のトークイベントでのこと。最後のQ&Aで行きたい国を質問されて「パプアニューギニアです」と答えたのをきっかけに縁を繋いでくださった方がいて、文化人類学者新本万里子氏の調査に同行する形で訪問が叶った。 サゴヤシ団子!首都ポートモレスビーから国内便で東セピック州のウェワクという街に飛び、そこからガ