駄菓子屋などで買うカップのアイスクリームも、木製のスプーンではなく、高級な金属製のスプーンで食べるとひと味違う。デザイン性の高い製品づくりを手がけるサボスタジオ(東京都)は、アイスクリーム用の平らなステンレス製スプーンを販売している。長持ちするうえ、その光沢は高級感十分だ。 平らな形は、木製のスプーンを意識している。長さが11・2センチもあり、深めのカップでも使うことができる。 最もこだわったのは、表面の鏡面加工。平らだとゆがみが目立ちやすい。そのため、入念にプレスし、何度も研磨を繰り返すことで、豊かな光沢を出している。 サボスタジオを運営する工業デザイナーの清水久和さんは、家電や調理器具などのデザインを手がけながら、照明器具のひもなど「身の回りの取るに足らないもの」にも着目してきた。アイスクリームスプーンもその一つだ。海外のものも含めて約50種類を集め、デザインを研究したという。 利用者