英国の市場調査会社のリサーチャーから日本の給湯・暖房機器について問い合わせを受けた。日本の家庭部門のエネルギー消費関連資料と、一般的な給湯・暖房機器に関する能力、効率、価格等である。 世帯単位の給湯・暖房用エネルギー消費量などは別として、機器についてカタログデータなどを参照して返事をしようとして、これに関しては単なる数字を伝えるだけでは解答にならないと思うに到った。 寒い地域の多い欧州では家全体を暖めるのが普通であるのに対して、北海道などの寒冷地を除く日本では部屋単位に暖房が行われ、しかも、ファンヒーターのような、灯油やガスを使った移動可能な暖房機が普及しているからだ。 欧州では、換気がされていない部屋の中で直火を使って暖房することは法律で禁止されているところが殆どだ。また、日本の風呂浴槽の大きさと、入浴の仕方は、言葉で説明してもなかなか理解しては貰えない。気候風土の違いが大きく出ているの