ミステリー色が強く、予測不可能な展開の作品を数多く生み出している人物。代表作は『この世の果てで恋を唄う少女 YU-NO』、『エクソダスギルティー』、『EVE burst error』などがあるぞ。 ――まず、菅野さんのミステリーに関するこだわりをお聞かせください。 菅野ひろゆき(以下、菅野) ミステリーノベルもそうなのですが、読者に手掛かりを与えて、犯人を推測させるという作法が大切だと思うんですよ。 ――それが大前提だと? 菅野 そうですね。読者に挑戦というわけではないのですが、ある程度のところでコイツが犯人だと思わせるような手掛かりが提示される。このプロセスがないとダメですね。 ――なるほど。これまでの菅野さんの作品にもこの手法が? 菅野 はい。最初から犯人がわかっているのは、ミステリーではなくサスペンスですから。 ――今回の『サイファー』もミステリー作品ということで、自分で謎を推理して