スマホゲームのチートにはメモリの改ざんを利用するお手軽なものに始まり、パケットの改ざんやコードの改ざんまで、多様な手法が存在します。しかし、それらがインターネットや書籍で語られることは多くはありません。これまでのDeNAのセキュリティチームの経験を基に、それぞれのチート手法を説明したあと、どのように対策をすれば良いのか、ご紹介させていただきます。
このエントリでは、Androidアプリケーションにおいて、難読化が施されていない場合、脆弱性にあたるかについて議論します。 はじめに Androidアプリケーションは主にJava言語で記述され、DEX形式のファイルにコンパイルされたコードを、DalvikというJava互換VM上で実行します。DEXおよびAPKファイルの仕様は公開されており、DEXにはクラスやメソッド等のシンボル名も含まれているため、リバースエンジニアリングが容易であると言われています。このため、Android SDKには標準でProGuardという難読化ツールが添付されています。 それでは、難読化の目的はそもそも何で、難読化でその目的は達成されるのでしょうか。 難読化の目的 Webアプリケーションの場合は、重要なロジックは主にサーバー側に存在するため、ソースコードを外部から取得することはできません。これに対して、スマートフ
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