居酒屋大手ワタミは、創業者である渡辺美樹会長(61)が社長に10月1日付で復帰する人事を固めた。社長を務めるのは2009年以来。コロナ禍で居酒屋を中心に苦戦が続くなか、会長兼社長に意思決定の権限を集めて業績回復を急ぐ。清水邦晃社長は代表権のある副社長になる。いずれも今月23日の取締役会で正式に決める見通し。 【写真】ワタミが拡大する焼き肉店 渡辺氏は1984年にワタミの前身を創業し、09年に会長になった。13年には参院選への立候補のためワタミの全役職を退き、参院議員を1期6年務めた。会長には19年に復帰していた。ワタミの21年4~6月期決算は17億円の純損失を出した。(田幸香純)