●地震後初めて確認、金沢で判明 能登半島地震の被災者で、新型コロナウイルスに感染した珠洲市若山町の比古咲(ひこさき)きみ子さん(87)が16日に亡くなっていたことが分かった。1日の地震後、コロナに感染した被災者の死亡が確認されるのは初めてで、災害関連死の可能性がある。避難所ではコロナやインフルエンザが拡大しており、専門家は対策の徹底を呼び掛けている。 ●入院前は避難所で生活 比古咲さんの長男孝さん(59)によると、比古咲さんは地震後、避難所の珠洲市飯田小に身を寄せていた。肝臓に持病があり、7日に治療のため金沢市内の病院を受診したところ、新型コロナの陽性と診断されて専用病棟に移った。その後、高熱を出すなどし、9日後に息を引き取った。 比古咲さんが入院直前まで過ごしていた飯田小は21日時点で107人が避難生活を送り、同日までに計12人のコロナ感染が確認された。陽性の住民は別室に隔離し、トイレ、